ウォーキングはなぜ人気なのか?

ウォーキングはなぜ人気なのか? ウォーキングのすすめ。

ウォーキングの人気が老若男女問わずに広がっている理由は、社会情勢や統計的な根拠によって裏付けられています。

2-1. ウォーキング人口が増えている

笹川スポーツ財団が実施した「スポーツライフに関する調査2020」によると、コロナ感染症が大きな猛威を振るった2020年の調査において、散歩・ウォーキング実施率(年1回)47.5%、推計実施人口4,913万人という結果が出たそうです。

この調査によると、ウォーキング人口は2006年から増加をはじめ、2010年の47.5%をピークに減少に転じていたそうなのですが、2020年の調査では2010年と同様47.5%と調査依頼最高の実施率となったようです。

ちなみに調査が開始された1996年の調査では散歩・ウォーキング実施率(年1回)22.3%だったという事で、ウォーキング実施率は1996年から2020年の間に倍増したという事になります。

この理由として挙げられているのが「健康志向の高まり」そして「ライフスタイルの一部としてウォーキングが広く普及・定着した事」があると言われています。

特に若年層20~30代の年1回以上のウォーキング実施率は、調査開始以来最高の41.7%の数値をたたき出しており、週1回以上の実施率を見ても25.6%と、若い方々のライフスタイルにウォーキングが着実に定着していることが見て取れます。

ちなみに40~50歳代の年1回以上のウォーキング実施率は46.1%、50~60歳代の年1回以上のウォーキング実施率は54.0%と、50~60歳代では半分以上の方がウォーキングを実施していることになります。

また週1回以上の実施率は40~50歳代で33.1%、50~60歳代で47.0%と、年齢層が高くなるほどウォーキングを習慣化されている方が増えている事がうかがえます。

2-2. ウォーキングが流行っている背景

(A)健康とウェルビングの重視

近年、健康への意識が高まっており、人々は自分の健康状態に対して積極的なアプローチを求めています。ウォーキングは、身体の負担が少なく、心肺機能を改善し、運動不足の解消にも効果的なため、多くの人が健康維持や健康増進の手段として取り入れています。さらに、運動によるストレスの軽減やメンタルヘルスの向上にも効果があることが、研究や統計によって示されています。

(B)高齢者の増加と高齢化対策

多くの国で高齢者の割合が増加していることもウォーキングの人気に影響を与えています。高齢者は激しい運動が難しい場合がありますが、ウォーキングは低負荷ながら有酸素運動の効果があり、健康寿命の延伸や生活機能の維持に寄与します。政府や地域社会も高齢化対策としてウォーキングプログラムを積極的に推進しており、その普及に寄与しています。

(C)ライフスタイルの変化

都市化やテクノロジーの進化により、日常生活での運動機会が減少しています。長時間のデスクワークやスマートフォンの普及によるインドア志向が顕著になっています。こうしたライフスタイルの変化により、ウォーキングは手軽で取り組みやすい運動として注目され、趣味や日常の一部として取り入れる人が増えています。

(D)コミュニケーションと社交性

ウォーキングは個人だけでなく、グループで行うことができる活動でもあります。友人や家族と一緒にウォーキングを楽しむことで、コミュニケーションの機会が増え、社交的な活動にもつながります。特に高齢者や孤立している人々にとっては、ウォーキングが社会参加の場となることで孤独感の軽減にも繋がっています。

(E)環境への配慮と持続可能性

環境問題への意識が高まる中、ウォーキングは環境にやさしい交通手段として注目されています。特に都市部では、ウォーキングが交通渋滞や大気汚染の軽減に貢献するとともに、健康的なライフスタイルの選択としても支持されています。

(F)健康情報の普及と啓発

健康情報がインターネットやメディアを通じて広く普及していることも、ウォーキングの人気に寄与しています。健康に良いとされる運動方法や効果が広く知られていることで、多くの人が自発的にウォーキングを取り入れるようになっています。

以上のように、ウォーキングが老若男女問わず人気で流行っている理由は、健康志向の高まり、高齢化対策、ライフスタイルの変化、コミュニケーションや社交性の向上、環境への配慮、健康情報の普及など、さまざまな要因が結びついていることが分かります。これらのトレンドが今後も続くことで、ウォーキングは一層の人気を集めることが予想されます。

2-3. ウォーキング人気の理由

(A)簡単な運動で手軽にできる

ウォーキングは身体にとって比較的負担が少ない運動であり、特別な装備や施設は必要ありません。ほとんどの人が自分のペースで行えるため、初心者からシニアまで幅広い年齢層の人々に適しています。

(B)健康な状態につながる

ウォーキングは有酸素運動の一形態であり、心臓や肺を強化すると同時に、体重管理や血圧の改善など、健康に多くの利益をもたらすとされています。さらに、免疫力の向上やストレス軽減にも寄与します。

(C)時間と場所の制約が少ない

ジムに通う必要がなく、屋内や屋外のどこでもウォーキングができるため、日常生活に簡単に取り入れられます。朝の散歩や昼休みに短時間のウォーキングを行うことで、リフレッシュしたり、リラックスしたりすることができます。

(D)社交的な要素がある

ウォーキングは友人や家族と一緒に楽しむことができる活動でもあります。一緒に散歩することで、コミュニケーションや親交を深めることができます。

(E)身体的な制約がある場合に適している

他の激しい運動ができない人々や、リハビリテーション中の人々にとって、ウォーキングは有効な選択肢となります。また、高齢者や体力が限られている人々にも身体活動を続ける手段として適しています。

(F)自然を楽しむ機会が増える

ウォーキングは自然の中で行うことができるため、景色や新しい場所を探索することができます。アウトドア愛好家にとっては、リラックスやリフレッシュにつながる良い機会となります。

まとめ

これらの要素により、ウォーキングは多くの人々にとって魅力的な運動となっています。健康増進や気分の向上、社交的な要素、自然との触れ合いなど、心身の健康に多くの利益をもたらすことから、広く愛されている運動と言えるでしょう。

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